【25/10/14】ズタボロのハセツネ71.5km完走記 ①三頭山まで

投稿者: 男澤 博樹 投稿日:

※相変わらずすごい長文です。


TJAR2026参加要件に「2022年〜2026年にトレランレース70kmを完走していること」と期間が設定された為、その要件クリアを目的として第33回日本山岳耐久レース(以降ハセツネ)に参加してきました。
因みに70km以上のトレランレースは2015年のSTY以来。

結果は19時間32分40秒で710位(完走者1,116名)で、TJ参加要件で苦手としていたトレランはクリア。(リタイアは700〜800名くらいかな?)

でもタイムが示す通りレース内容はボロボロのズダボロのクソミソ。
竹内さん風に言えば “ 蜘蛛の糸一本で繋がっている ” の言葉のまま。

その苦しんだ内容を記載させていただきます。



⬛️25/10/11(土)スタート前日
今回のハセツネを落とす(リタイアする)とTJAR要件をクリアできる大会が、この後に無いことを知ったのが1週間前。

11/2-3兵庫県で行われるOSJ KAMI70kを保険としていたが、改めて大会ホームページを見ると距離が67kmになっていた。
100kは102kmあり要件クリアが出来るものの完走出来る気がしない。

申し込み期限は10/12(日)23:59まででハセツネの真っ最中だが、最悪の最悪OSJ KAMI100のエントリーをレース中に行う準備をしておいた。

“ ハセツネを落としたらTJARは出れない ”
そう心に誓い1週間前から禁酒し、体力を使う無理な行動、遠征も控えた。



高速道路の深夜割引を効かせる為、朝3時に起床し名古屋ICから東京都あきる野ICに向かう。
東秋留駅前のスリジエ整骨院の酸素カプセルを9:30に予約していたが、八王子JCTで事故発生し予約時間まで到着できず整骨院に謝罪。
東京方面へ車で行くのは控えた方がいいと改めて感じた。

スリジエ整骨院は土曜午後は休みの為、諦めていたが19:45に他にイレギュラーの患者の治療があるとのことで、同じ時刻ならOKとの許可をもらえる。
本当ありがたい。

逆にその時間までヒマである。
イオン日の出のモンベルでレース用のジェルを買ったり、チョコザップに行ったり、近くのスーパーの見学をしたり、サマーランドや秋川渓谷をドライブしたりと暇つぶし。

 
この間に今日車中泊する場所の目星を複数つけておいた。


19:45 東秋留駅に行きスリジエ整骨院で酸素カプセルに。※1時間2,200円
 
これに入るか入らないかで全然違う。
だいぶ身体が軽くなり溜まっていた疲れが一気に抜けた。

夜は秋川駅近くの駐車場で車中泊に。
武蔵五日市駅前の駐車場は朝行った時も、夜整骨院が終わってから確認した時も同じ車が駐車されていて満車だったので、ここに駐車することは先ず無理であろう。

スーパーで見切り品の弁当を買っておいたので、それを食べて就寝した。

相変わらず日常はセコビッチである。



⬛️25/10/12(日) 大会当日
6時に起床し軽くジョグ。
禁酒と酸素カプセルのおかげで身体が軽く感じる。

さて、13時のスタートまでヒマである。
電車で8:30に会場に到着し9:00受付前に並んでスタートエントリーを済ます。
 

ゼッケンはスタート枠で一番前となるSゼッケン。
自分が原因で渋滞とならぬよう飛ばさねば…。


続々と会場に到着する選手の中にTJAR仲間の中野くん、飴本さん、久保くんがおり記念撮影。
 

みんなエリートゼッケンのSだ。
貝瀬くん、大西さんと会えなかったのが残念。

インスタだけで繋がっていたノースフェイス の森本さん(熊本)とも初対面の挨拶。
オーラが半端なくて声を掛けるか迷ったが、わざわざストレッチを止めて立ち上がって会話をしてくれた。


⬛️レーススタート
先頭集団のスタートダッシュにビックリ。
久保くん、船橋さん、60代の井嶋さんと一緒のペースでトレイルに入る。
まだ100番台なのに少々の渋滞。

当然ながら普通の登山道なので抜きたくても中々抜けず、それを押して抜くと結構なエネルギーを消費する。
前で渋滞待ちしていた逗子の大和田さんと言う方と「 まぁ、ゆっくり行きましょう! 」と会話するとTJAR原くんの友達とのこと。
「 世間は狭い 」と思っていたらあっと言う間に変電所のロードで引き離され、レースあるあるの本当の一期一会。


14:07 7km 入山峠(標高約600m)
何処が入山峠か分からないまま、ロードの降りに入る。
ロードで井嶋さん、馬場くんに抜かれるが、彼らはハセツネのベテラン。
こっちはコースの右も左も分からない初心者なので、速いペースに付かないことにした。

ウネウネの峠道の下りで、いま自分がコースのどの辺なのか正確に掴めてない。

きっとこの盲腸みたいな場所であろう。


ロード途中で新宿副都心が見える。
“ 都会と山 ”
いつか、ここから夜景を見ながらビール片手に「 ぁあ、俺いま東京に居るんだな… 」と思いにふけたい田舎者。


あれ?おかしいぞ。脚が、水が。
入山峠まで100mだろうか、直登したあとに脚が攣ってしまった。
汗も尋常じゃないほど多い。

もしかして暑くないようで暑いのかな?
中野くんが「 水の量は多めにしておいた方がいいですよ 」と何度も言っており、自分にしては多い2.2Lを持参したが、ここまで既に600mlのペットボトル1本消費していた。


今かろうじて集団のペースに付いて行けるが、これも後1、2時間だろう。
ペースを下げて目標を完走に切り替えることとした。
まぁそれでも14時間くらいと見積もったが、その見積りの2段どころか3段悪くなるのがいつものパターンで、今回も大きくかけ離れた結果となる。




15:55 醍醐丸
遠くから声援が聞こえていたので「 もうすぐ醍醐丸だ! 」と嬉しくなった。


応援してくれる方の横を選手がササっと走って行くが、自分は疲れたのでベンチで1分休憩。
みんな凄い!(序盤だから)休憩しないんだ!と変に感動する。
そして息を切らせ整えている俺弱い…と情けなさも。



⬛️思い出した!!(過去から学ぶ)
身体からの拒否反応がすごい。

ベンチに腰掛けてても脚の痙攣が続き、一個補給したジェルも飲み込んだ後すぐ吐いてしまった。
※以降ゴールまで無補給に。

俺、トレランに適性ないかも…。
今ごろかよ!と自分で突っ込みたくなるし、10年前はOSJのランキング獲得に向けてこんな事気にもせずガムシャラに走っていたが、ここ最近はロードの練習特化と、山を走らないTJARのアルプス要件だけにしており、山を走る感覚を完全に忘れていた。
特にヒザを手で押してのパワープッシュが出来ない。

胃の弱さは当時からあり未だそれも克服できていない。
高山病も然り、練習不足か体質的なものなのか分からないが、特に初日にハードな活動をすると身体が全力で拒否反応を示す。
寝ろ!止めろと!


前の記事で「 ハーフのペース走を3週連続した 」と書いたが、ここでは全くと言っていいほど意味無し。
小刻みなアップダウンに走りの切り替えが全く合わず、走って下るとその衝撃で胃が更に調子悪くなるので、醍醐丸からの下りも歩みに変えた。

 
醍醐丸から45分かけて連行峰手前の景色が良い場所に到着。
トレランなのにCT70%くらいと散々な状態なので、ここでゴロ寝を10分することに。
多分、俺が一番最初にゴロ寝したであろう。



「 リタイアしたい 」
脚の痙攣が過去にないほど酷く歩くのも厳しい。

「 みんな凄いな… 」横たわる私の横を選手たちが軽快に駆け抜けていく。

そして寝落ちしながらどこで止めるかを考えていた。
これはTJAR出場以前のレベルだ…。
「 いまならOSJ KAMI100のエントリー間に合うか。ならリタイアしよう。いや、いや、いま18kmでこの状態なら102km完走なんて100%無理でしょ?それも無駄な費用と労力にならない? 」
毎度の“出来ない理由探し”が始まる。


10分寝ると少し回復しちょこちょこと走れるようになった。
マーシャルの人が「 前半が一番キツイんですよ。浅間峠まで。 」と励ましのアドバイスをくれたので、取り敢えず浅間峠まで頑張ることに。


17:27 熊倉山到着
10分寝たのもありCT約100%と最悪。
ここでも追加で10分ゴロ寝。
私がゴロ寝すると他選手数人も同じ場所でゴロ寝連鎖が起きるので、周りの選手も相当疲れているのだなと少し勇気づけられる。
自分自身が窮地にいるのは変わり無いのに。


⬛️17:58 浅間峠到着

熊倉山から前の選手にペースがハマりCT40%くらいで浅間峠に到着。
毎度、鐘の音やスタッフの声援が聞こえると嬉しくて仕方ない。補給できないけれど…。

ここでも15分ゴロ寝。
当初ゴロ寝を想定しマットとヴィヴィを装備持参していたが、中野くんが笑いながら「 そんなの要らないですよ 」と突っ込んできたので、結局携帯せず。
気温が高いので地べたでも全然寝れたが、ここまで潰れるならマットだけでも持参すべきだった。


ここから久々に再会した山梨の女性の有野さんと一緒に行く。
有野さんに目標を聞くと14時間は切りたいとのことで、いまがそのペースなのだと理解するが、土俵岳の登りで有野さんに付いていけなくなり又一人旅。(有野さんは結果15:49だったので、やはりそれなりに厳しかったのだろう)

ストックが使えるようになり、幾分かペースが良くなっていた。



19:19 丸山到着

リタイアポイントに出来そうな西原峠が想像以上に遠くてげんなり。
浅間峠まで戻ろうかと要らぬ思考に陥いる。


20:04 数馬峠到着

丸山からCT0:55に45分もかかっている。
身体が熱くやたらと喉が渇くがここまで1.5L消費しており残り700mlのみで、いよいよデッドゾーンに。
ゴロ寝前後に回復の為200mlくらい飲んでしまっていた。
唾も泡だらけで気持ちが悪い。
リタイアしたら真っ先にノンアルビールが飲みたい。
このハセツネもノンアルビールを持参すべきだったとバカ思考に。
※もしTJARに出れたら1本は持参すると思う。


⬛️20:34 西原峠到着

浅間峠から2:30以上かかっての到着。
もうリタイア者が数名でておりぐったりと横たわる選手が多い。

また10分ゴロ寝すると、横で休んでいた選手が水が残り500mlしかないからリタイアとスタッフに宣言。
「 えっ、俺700mlだけど月夜見まで行けるのか? 」と心配になる。
スタッフから「 月夜見の関門がAM4:00なんでまだまだ時間ありますよ 」とのアドバイス。

そうだよな、せめて今回のコースでの最高峰1,531mの三頭山に登ってリタイアの判断してもいいよな…と、ここからは毎回1時間歩いたら10分寝る設定にし、限界まで頑張って見ることに。

途中、このリタイアをブログでどう説明しようかと言い訳ばかりの文章がどんどん湧いてきていた。


三頭山へ
西原峠からCT2:45と結構遠いし、かなりの急登で手前の大沢山に登ったところでギブアップ。
流石に無補給はまずいと思いスポーツ羊羹を口に入れた途端に拒否反応でゲー。
口の中が甘さで気持ち悪い。
うがいのため無駄に水とエネルギーを使ってしまった。

20分またゴロ寝。
起きると周りに沢山の選手が同じように寝ていた。

※AIでのイメージ画像


⬛️22:22 三頭山到着(1,523m)

スタートから9:22もかかって大凡の中間地点である三頭山に到着した。
たかが1,500mの標高で少し高山病の症状が出てきており、吐き気が酷く西原峠から2時間弱もかかったが、もう気にしない。

「 ここは鈍感力だ 」
そう言い聞かせここでも15分寝ることにした。

その②へ続く…





カテゴリー: 登山

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